はじめまして
LwSのインテリア全般&広報担当ひとみです。家創りを自由な発想で思いっきり楽しんで頂くため、LwSが家創りの柱の1つと考えているのが、「インテリアデザイン」です。施主様がそれぞれに思い描く自由な発想を源に、施主様と個性的な空間を創り出す作業をさせていただくのが私です。
根っからのシャイ人間ですので、お会いした時に緊張してうまくお話できないかもしれない!と、いうことで、少し自己紹介をさせて頂きます。
私を一言で表現するならば、インテリア&ファッションおたくです。振り返れば、幼少の頃から暮らしやファッションを楽しむ母の背中を見て育ちました。母に連れられて骨董屋さんを巡ったり、古伊万里などの陶器を鑑賞するのが日常・・・という環境に置かれていたことは、その後の私の人間性に大きく影響したかもしれません。食器や小物といった身近な品々への興味から、インテリアや延いてはファッションへと探究心が深まっていったように思います。
小学生の頃、夏休みの自由研究で世界のハイブランドについて調べたり、ファッション史やインテリア様式についての本を読み漁ってみたり…と、おたくの片鱗を見せ始めていました。
中学生になると興味の幅も一層広がり、その頃から、今に至る世界中のインテリア&ファッションに関する「ひとみコレクション」を開始。私は気に入った物しか買わないけど、気に入ったものは大切に永く愛用するスタイルがしっくりきます。使い捨てではなく永く愛用するからこそ触れることのできる味わいに、私は強く惹かれる傾向があるのかも知れません。そんな価値観が私の中で徐々に形作られてきたのがこの時期でした。同時に、白洲正子さんや向田邦子さんのように、日々の暮らしの中に自分なりの様式美を持つ女性像に惹かれ、より一層「日々の暮らし」に興味を持つようになりました。
高校1年の時に、短期留学で訪れたロンドン、オックスフォード、そしてパリの街並み…。それまで本や映画の中の世界だったヨーロッパの文化・・・特に、イギリスやフランスの街並みや暮らし、ファッションを目の当たりにしたこの時の経験は、ファッション&インテリアおたくひとみの探究心をさらに刺激することとなりました。翌年には、アメリカにどっぷり長期留学することに。
アメリカの厳しい高校生活では勉強ざんまいでしたが、ファッションやインテリアへの興味を失うことは一切なく、週末は学校からそう近くもないのにサンフランシスコやバークレーの街に通いつめ、軒を連ねる古着屋さんや骨董屋さんを巡る暮らしでした。
小学生の頃から読みふけってきたアメリカ発のファッション誌の世界では、ヨーロッパの影響を受けつつも、アメリカらしいアレンジで取り入れ、昇華している・・・そんな独特な感性に惹かれました。
思えば、この頃に「ミッドセンチュリーデザイン」との出会いがあり、「北欧デザイン」への関心へとつながっていったのでした。洗練されたスタイリッシュな雰囲気を持ちながら、素朴な温もりのある「北欧デザイン」に興味を惹かれたことが、『アーマミタント』の開店のきっかけです。
思いっきり西洋に染まった状態で帰国した大学生活で待っていたのは・・・「関西」のディープな文化(笑)。社会人になって最初に暮らした街、新宿郊外では、当時から先鋭的だった「新宿伊勢丹」への愛を再確認する日々を送ることになったり。
そんな都会でのにぎやかな暮らしの後に、縁あって落ち着いた場所は、都会生活とは対照的な信州。しかも白馬村という「雪国」でした。
そこでは雪国ならではの暮らし方があり、そこでの暮らしにぴったりな建築があることを実感した経験が、今でも大きな財産です。信州の民家は、同じ日本でも、私の生まれ育った広島の家とは、特徴も見た目も全く違っていました。
暮らし方や「家」のあり方は、日本の中でもそれぞれの地方や街によって異なる…私の興味は、いよいよディープになってきて、日本古来の建築や様式へと広がっていきました。
近年、時間を見つけては京都、奈良、滋賀の古寺をめぐったり、明治・大正・昭和の古い建築を巡ることが、半ばライフワークのようになっています。
「古いものは美しい」…ヨーロッパ、アメリカ、そしてこの日本で私が身をもって感じてきた、洋の東西を問わず「古いものだけが放つ気品」の普遍性とその源泉については、さらに探求していきたいです。
こうして振り返ると、私が興味を抱き、世界中の行く先々で刺激を受けてきたものは、その全てが今、LwSとアーマミタントの基礎になっています。「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、私が好きで調べ探求してきた知識や情報で、アーマミタントにご来店下さいます皆様が少しでも楽しんで頂けるのなら・・・、また、LwSが施主様たちとともに創り出す価値に少しでも活かせるのなら、こんな嬉しいことはありません。家創りでは、間取りももちろん大切ですが、インテリアの影響は想像する以上に大きなものです。床や壁の柄、質感の違いひとつで、同じ間取りでも全く異なる空間を演出できたりします。
長年この仕事に携わってきて、古い建築物やOBの施主様邸を訪れる中で、「その人が暮らす家が、いつまでもその人らしい場所であるというのは素敵なことだなぁ」と、いつも感じます。流行り廃りに左右されるのではなく、何十年後に「あの時代に流行った家」ではない「あなたらしい家」であることは、人生をかけて「家」という作品を創り上げたような、大きな充実感を生み出してくれるのではないかと感じます。
これから家創りを始める皆さんには、その時の流行りや廃りに流されない本当の自分らしさを追求してほしいと思います。ご自分の理想のインテリアを思い描く時、皆さんがご自分で、インテリアイメージをまとめる必要はありません。
具体的なご要望を積み上げるよりも、もっと自由に、自分の中で湧き上がる世界観や好きなもの、日々感じること…ご自分の本当の「好き」を見つけてみて下さい。皆さんが語って下さることの1つ1つに、あなたらしさは詰まっています。ぼんやりと頭の中にあるイメージは自分ではなかなか明確にしづらいもの。私たちが客観的に施主様の好みや世界観を感じ、そこから施主様ならではの個性的なインテリア空間を紡ぎ出して、「あなたらしい空間」を施主様と一緒に創り上げていけたら、そんなやり甲斐のあることはありません。皆さんに、そんな夢のような時間を存分に楽しんで頂けたら、私も嬉しいです。
良好な空気環境
丈夫な木の住まい
じっくりプランニング
